No.729 持続可能な組織を

 先日、町内会や様々なボランティアで世話人をしてくださっている方たちといろんな雑談をした。その中で小川町には子ども会が町内会とは別組織で存在していたが、数年前に町内会が吸収して今はひとつの組織になっていることを知らされた。理由は様々あるが、別組織でも世話をし働く人が同じだということが原因のひとつらしい。さもありなん。そしてこれは別世界の話ではなく、キリスト教界も同じ問題を抱えている。
 最近頓に「SDGs(エス・デー・ジーズ)」という言葉を耳にする。ラジオなどでは1週間に亘って特集が組まれたりもしていた。「持続可能な開発目標」などと訳される。2015年9月の国連サミットで採択され、加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標(「Gs」つまりゴールズ)を指す。17の目標に169のターゲットがあり、さらにターゲットの下に232の指標があるらしい(詳しくはwebで)。今年はゴールまでのちょうど3分の1を迎えたわけで、そのせいで「SDGs」「SDGs」と叫ばれているのかも知れない。
 サスティナブル=持続可能。町内会にしてもキリスト教界にしても組織とは究極的に持続可能であることが求められる。つくった以上、続けなければならないわけ。キリスト教界に限っていえば有り余るほど人材があったことなどほとんど経験ないわけで、担い手不足は永遠の課題。とは言えやはり戦後ブーム世代がどんどん天界に移られて深刻の度合いはさらに増してはいる。打つべき手もなかなか見いだせない。
 でも、そんな経験知こそが案外今社会から求められるかも知れない。人口減少に拍車がかかり社会全体の担い手がどんどん減る中、「国」という組織、「地域」という組織をこぢんまりさせながらも持続してゆく知恵。
 教会がいつまで存続可能かを真剣に問うたら(恐)…祈るしかないさぁ。

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